勇者は、さりげない優しさを手に入れた!
こんにちは。
勇者を目指す男、寅蔵です🐯
今日は久しぶりの雨だった。
ここのところ、関東では正月あたりから雨が降らず、農家の方が困っておったと言ってたと母が言ってた。
雨雲の杖を使おうと思ったが、やっと降ってくれて安心した。
ジパング(日本)は、水の豊かな国だ。
モンゴルから来た留学生は、
「とにかく湿気が多い国ダネ!
肌にイイね!」
とコメントしてくれた。
ありがとう。
そりゃあ、モンゴルは高山ですからね。寒いし乾燥してるよね。
寅は勇者なので、毎日、自転車で駅までかっ飛ばしている。
ルーラを使うのはMP(マジックポイント)が減るし、修行にならないからだ。
しかし、風のいたずらなのか、モンスターのせいなのか、最近、駐輪所のチャリが倒されていることが多い。
地元のモンスターはレベルが低いのであまりゴールドが貯まらない。寅はチャリを大切に使っているのに、こんなことで壊れてしまっては困ってしまう。
王様、早く50ゴールドくれ。
電車でアリアハン(東京のことだ)へ向かう道のりは長い。
もう、90分くらいかかる。
さすがに勇者も座りたい。
いつもは座って爆睡する。
勇者は、寝れば全快できる特異な体質なのだ。
たとえ瀕死でも、寝さえすれば翌日には回復できる。
平日ならば、寅の最寄駅からは、ほぼ100%座れる。
しかし、休日は話が別だ。
みんながアリアハンへ遊びにいくため、時間によっては座れないこともある。
仕方なく立って、勇者も疲れてきた。
そんな時に、ちょうど目の前の二人が席を立った。
その時である。
すかさず隣の老婆が二人、空いた席に座ろうとした。
そりゃ、俺も勇者だから、疲れているけど、当然、席を譲る。
だけど、やっぱりこっちも疲れているわけだ。
だが老婆二人は、さも当然でしょうという感じで、一瞥もせずに、談笑している。
これはちょっと気分が良くない。
勇者だって若いけど、座りたい。
若いっっつったってもうアラサーだし、下手したらアラフォーだ。
でも多分、おばあちゃんずの半分くらいかもしれん・・・・。
ちょっと一言あればいいのになと思った。
これをどうやって活かせばよいか。
昔の人が言ってた。
「人からされたくないことは人にするなとか」だったか。
いや、
「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」だったか。
とにかく、その一件から、私はちょっと一言を大切にしようと思った。
例えば朝だ。
チャリで駅まで爆走する時に、車とチャリの熾烈な争いがある。
やっぱり車だから、道を譲ってくれたりすることも多い。
そんな時に、今までだったら
「しゃあああああああああああああ!!!!!!!」
と勢いよく通過していた寅だった。
しかし今は違う。
「ありがとねい! 君に光あれ!」
と思いながら、車のドライバーに会釈をする。
スピードは落とさない。
こうした寅はモンスター(老婆二人)を倒すことで、レベルが上がった!
さりげない優しさを手に入れた!
日本人だから、譲り合いの精神がどうとかあるけど、図々しいのは良くないっていうことだよね。
今は移民を大量に受け入れているから、こうしたモラルってきっと減ってくる。
だからこそ、日本人の良さを強くもって、海外からきた勇者たちのレベルをあげてあげたい。
いきなり真面目なトーンになって読者のみんなも当惑していると思うが、そもそもそんなに読者はいないと考えると、あまり気にすることもないようだ。
おっと、もうそろそろ寝る時間だ。
今日はこのへんで。
今日もまた一歩、勇者へ近づいた。